ノーマライゼーションの造形・絵画、学習サポート教室を開業。 山陽西舞子駅北側すぐ、2004年7月に開業されたピンク色の日よけテントの「あとりえ・クルレ」がある。バリアフリーで、健常児も障害児も対象としている。 赤堀富子さんは20年近く、地域の子どもたちに絵画を教えていた。通っていた知的障害児たちが大きくなり、将来の不安も出てきたので、この子たちが大人になってもいつでも来られる場所を作ろうと思ったのが事業化のきっかけ。お母さん方に安心を提供する気持ちもあった。その思いをワラビーに相談し助成金を申請、10坪ほどの店舗を借りてスタート。大人対象の水彩画教室、幼児のプレールームなども併設し、生徒数も増えて大忙しの毎日。 一方で福祉ビジネスの専門学校で教鞭をとり、多忙な間を縫って心理学を専攻する大学生でもある。「高邁な理想追求ではなく、いつも目の前のハードルを越したいと行動している」という実践家であり、「小さなニーズに応えることで、地域の人に必要と思ってもらえれば幸せ」と語る。「ペースはゆっくりでも、障害児も確実に発達する。長い関わりの中でそれが見えたときが最高!」と輝く笑顔の赤堀さんである。