2004年夏、東灘区の子育てサークルの多くが抱える共通の課題解決と各サークルの活動支援のため、区役所の担当部門からの声がけで、専属の事務局「東灘子育てサークルネット」が開設されました。主な活動は、各サークルと区役所の中間で連絡連携ですが、法人格がないことでの支障も多々ありました。
2005年6月、人羅(ひとら)亜矢子さんらがワラビー初来所以来、06年1月にNPO法人認証取得、名称は「KOBE子育てネット」に衣替えしました。活動範囲は、従来の行政窓口業務や親子・サークル交流会などに加え、自主事業としてメンバーの専門性を生かした育児相談、講座や講師派遣を取入れ、食育事業など新分野への広がりも視野に入れています。
各サークルは構成メンバーの幼児期が終われば閉幕する傾向にあります。また行政の子育て支援策拡充により、母親同士で助合うサークルのニーズが減少しています。反面、母親の孤立感などが潜在化する現実もあります。
子育ては幼児期のみならず学齢期、思春期と続く。一過性のものではなく、住民間の生活に密着したものとして地域でつないでいくための組織として活動していきます。