トヨタ財団は1974年に設立され、今年で50年を迎えます。この間、設立趣意書に掲げた「人間のより一層の幸せ」をめざし、生活・自然環境、社会福祉、教育文化等の多領域にわたって時代の要請に対応したさまざまな課題をとりあげ、その研究ならびに事業に対して助成を行なってきました。
この50年間で政治や経済から生活や文化に至るまで、人間社会はあらゆる側面において大きな変化を経験しました。今後、そうした変化の度合いがさらに増すであろう中で、トヨタ財団は50年後の人間社会のあり方をも意識しながらこれからの助成活動を展開していきたいと考えています。
そこで、設立50周年の記念助成として〈50年後の人間社会を展望する〉をテーマに研究プロジェクトを公募します。
技術革新、人口変動、地球環境変化、国際情勢変化等、さまざまな要因によって人間社会は大きく揺れ動き変化しています。AIや遺伝子工学など科学技術の驚異的な進展を踏まえると、50年後も現在と同じような「人間社会」が存在していると想定すること自体が検討の俎上に載るのかもしれません。
50年後の人間社会がどうあるべきか。現状のままでは半世紀後も解決が困難であると考えられる諸課題に注目するだけではなく、今日では顕在化していない事象に着眼する、まったく新しい発想からよりよい人間社会の在り方を模索するなど、これまでの思考にとらわれない、革新的、野心的なプロジェクトを期待しています。
☆共同研究プロジェクト(2名以上で、代表者は45歳以下)
⚫ 2名以上による共同研究とし、代表者の年齢が助成開始時に45歳以下であること。
⚫連絡責任者は、財団と日本語で円滑なコミュニケーションの取れること。
⚫ 研究成果を広く社会に向けて発信すること(論文発表等の学術的な貢献のみに留まらず、
書籍や映像、ワークショップやシンポジウムの開催等も留意すること)。
⚫ 研究成果の発信は「日本語」および「英語」の双方の言語で行うこと。
☆個人研究プロジェクト(個人応募で40歳以下)
⚫ 応募者の年齢が助成開始時に40歳以下であること。
⚫ 研究成果の発信や社会的還元の程度は問わないが、個人の業績が主たる目的でないこと。
金額 |
共同研究:上限1,000万円、個人研究:上限200万円 |
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URL |